結論:他人と”競争”ではなく、エンジニアのように”協力”し合い、「成績アップ」を目指そう!
エンジニアの人たちは、Webサイト上で技術的にわからないことを質問し合ったり、教え合ったりしています。
また技術的につまずいたところやその解決法をブログで自分から発信している人もいます。
なかには、新しい最先端の技術を誰もが使えるように公開していたりするのです。
しかも、技術に詳しくない人たちは知らないかもしれませんが、実はこれら全部「ボランティア(無料で)」やっています!
ビックリですよね!笑
このようにエンジニアの人たちはお互いに助け合いながら、技術を磨き、新しいモノを創っていくのです。
この‘’エンジニアの「助け合い」という考え方“をぜひ勉強に応用してほしいというのが、今回僕の伝えたいことです。
僕の大学時代の勉強法
僕の大学生活
大学の卒業式で成績優秀者として表彰されています。
そして、実は成績優秀者として表彰された残りの4人は全員僕の友人です。
つまり1位から5位をいつもいるメンバーで独占したのです。(ちなみに僕が5番目でした)
僕の大学の成績を表すGPA(4点満点)の平均は、たしか3.43だったと思います。
僕の通っていた大学院の推薦が例年GPA 2.3あれば通るそうなので、3.43が如何に高い数字かがわかると思います。
これ、「いつも一緒にいたメンバーが全員、頭よかっただけでしょ」って思いますよね?
これはハッキリ断言できるのですが、そんなことはないです。
5人のうち浪人した人が僕を含む3人で、そのうちの1人は2浪しています。そして僕は大学入試の点数が、合格ラインギリギリだったらしいです。
このことから、別に頭がいいから成績優秀者となれたわけではないことがわかります。
ではなぜ、良い成績を収めることができたのか?
それはズバリ、お互いが協力し合ったからです。
僕たちは、毎日のように集まり、一緒に勉強をしていました。
僕たちの大学での一番の思い出はと聞かれたら、それは間違いなく、毎日のように集まり、わいわい騒ぎながら勉強した日々です。海外の大学生にも負けません!
あ、ちなみに僕たちの集まりはガリ勉系ではありませんよ笑
どちらかというと、騒がしい系です笑
どれくらい騒がしいかというと、演習系(問題解いたり、手作業したりする系)の授業を担当するTA同士の間で噂になるほどでした笑
今思えば、若気の至りです…
そんな私たちがどうやって勉強したのかについてお話します。
エンジニア的勉強法
先ほどもお話ししたかと思いますが、エンジニアは助け合います。
この「助け合い」を勉強にも導入しようというのが、僕の考える「エンジニア的勉強法」です。
僕の出身大学は工学系の大学です。今思えば、自然とエンジニアの素養が身に付きやすい環境でした。
そのため、僕たちは自然と協力し、助け合ったのだと思います。
そんな僕たち5人は、得意な教科と苦手な教科、そして得意なことが結構ハッキリわかれていました。
【5人の特徴】
- S君(主席)
金髪で見た目ヤンキー系、でも根がまじめ 数学・物理が得意、実技系全般苦手、先生への質問は控えめ - R君(次席)
冷静系オールラウンダー、特に数学・物理・プログラミングが得意、自力で解決したい系 - K君(3番目)
変態系オールラウンダー、やかましい系、得意不得意は特になし、コミュ力高い - G君(4番目)
いじられ系 数学・物理が苦手、暗記系得意、過去問等の情報収集が強い - 僕(5番目)
やかましい系、数学・物理が苦手、英語・文科系科目が得意、先生に質問等で先陣を切る役
このような長所・短所がある5人が、お互いの短所を補い合うように、勉強していました。
ちなみに僕が言うのもなんですが、この5人の中に天才はいなかったと思います。みんな努力型の人間で、特にトップ3の3人は、人一倍努力していたと思います。
例として、僕とS君の関係についてお話します。
僕は先生に質問することが苦ではありませんでした。なんなら先生と仲良くなろうとします。
一方で、S君はあまり自分から質問しに行くタイプではありませんでした。
なので、良く2人で質問に行き、最初に僕が先生と話を始め、少ししてからS君が入ってくるというスタイルで動いていました。
一方で、僕は数学・物理が苦手です。
でもS君は数学・物理が好きで、よく参考書を開き、授業と全く関係のない分野を独学で勉強していました。
僕は試験前になると、毎回S君に試験範囲を一から講義してもらい、過去問の解説までしてもらっていました。(K2君やK3君も参加していました)
このように互いが苦手なことを、補い合い、助け合っていたのです。
僕はこの勉強方法を「エンジニア的勉強法」と呼んでいます。
そして僕は、この勉強方法を中学生や高校生のうちから身に付けてほしいと思っています。
なぜなら、単純に「成績アップ」や「学力アップ」するだけでなく、「新しい時代に必要な力」を鍛えることにも繋がるからです。
新しい時代に求められる教育方法に適した「エンジニア的勉強法」
ひと昔前は、成績の優劣で人の優劣を決めていました。それがハッキリ表れているのが、学校が採用していた「相対評価」というシステムです。
「相対評価」とは、学生の成績を生徒全体のなかで「上」・「中の上」・「中」・「中の下」・「下」のどこの位置にいるかで評価していました。
なので、極論、学生全員がとても優秀で、ほとんどの生徒が90点台をとり、自分が80点というまあまあ良い成績を取った場合でも、自分の成績が「下」になってしまうのです。
しかし、あるときから学校は「相対評価」から「絶対評価」というシステムに変更しました。
この「絶対評価」とは、最初に評価の基準が決まっており、その基準を達成したかどうかで、学生を評価するシステムです。
例えば、試験で80点以上取れば、「優秀」とすると試験前に決まっており、学生全員が80点以上であった場合には、全学生が「優秀」と判断されます。
このように教育現場での評価システムが変わった理由は、「新しい時代に求められる力」が変化したからです。
ここで言う「新しい時代に求められる力」とは、どんな力なのでしょうか?
それは
- ある一定以上の学力
- コミュニケーション能力
- コラボレーション能力
です。
今は昔と違い、ネットで調べれば、知識はすぐに手に入ります。
そのため、ひと昔前の優秀な人の定義であった「知識をより多く知っている」ことは、もう意味を成さなくなっています。だから絶対評価ではなくなったのです。
今重要とされていることは、「知識を使い、新しい何かを生み出せる」ことです。
そのためには、知識を理解できる程度の「ある一定の学力」と、他人と協力し新しい何かを生み出すために必要な「コミュニケーション能力」と「コラボレーション力」が重要になってくるのです。
実はこの「エンジニア的勉強法」は、これらの「新しい時代に求められる力」を鍛えるのに適しています。
お互いが苦手分野を教え合うことで、「ある一定以上の学力」が身に付きますし、常に会話をする必要があるため「コミュニケーション能力」が向上します。
そして、お互いの得意分野を掛け合わせることでより良い成果を出すことを目指すため「コラボレーション力」が身に付きます。
なので、ぜひ大学生だけでなく、高校生、もっと早い中学生のうちから、「エンジニア的勉強法」を友人たちと行ってほしいなと思います。
※注意点
エンジニア勉強法は「人に頼って成績を上げること」を意味するのではありません。あくまで自分でちゃんと勉強し、なおかつ友人と協力もしていこうというものです。その点を勘違いしないようにしてくださいね!