僕はもともと大学生のときに家庭教師や塾講師のバイトをしていました。
そしてその経験から教育に興味を持ち、また昔から自分が今までに受けてきた教育に疑問を持っていたことから、大学院に進学後に教職科目を取り始めました。
そして、今現在は教員免許を取得しています。
そんな僕が感じた「教職課程を受講するメリット」について、今回はお話します。
教職課程のメリット
主なメリットは以下の3つです。
- 視野が広がる
- 自分を見つめ直すきっかけになる
- ヒューマンマネジメントの力が身に付く
基本的にはこの3つが挙げられます。
1つずつ説明します。
視野が広がる
教職課程を受講すると、自分の専門とは異なる科目を多く取ることになります。
例えば、教育の歴史や方法論、心理学などの科目を受講しなくてはいけません。
それらの科目を取らないと、教職課程は修了できないため、強制的に受けさせられることになります。
これにより、必然的に自分が今まで興味がなかった分野や興味があっても受講できなかった科目を学ぶことになりますので、それが自分の視野を広げることに繋がるのです。
自分を見つめ直すきっかけになる
僕たちが必ずどこかで教育を受けてきています。
そのため、教職課程で学ぶことは、その全てが“今までの自分の経験”に関わっており、授業を受けると自然と「自分自身が受けてきた教育」について振り返ることが多くなります。
この「自分を見つめ直すきっかけ」が僕にとってはとても大きな影響を与えてくれました。
他の教職課程を受講した方たちが何を思うのかはわかりませんが、
僕は、「教育とは洗脳」の側面があり、「(地位のある人たちが) 自分たちに有意な社会を維持するために行っているとも言える」という認識を持つようになりました。
そして自分はそのような側面のある教育を受けてきたのだと思うようになったのです。
(※ 主体的に学ぶことは洗脳ではありません。あくまで受け身の教育(義務教育など)は洗脳と言っています。この意見については賛否両論あると思いますが、今回はその点を議論するつもりはないのでご容赦ください。)
このような「見つめ直し」ができたことで、僕は今とても自由に生きていくことができています。
そして、この意見について正しいかどうかは正直どうでも良くて、
重要なのは、教職課程を取ることは何かしら「自分を見つめ直す」ことに繋がるという事実です。
この事実が、僕が教職課程を取ることをオススメする理由の一つです。
ヒューマンマネジメントの力が身に付く
教育現場では、教員は生徒の相談に乗ることもありますし、生徒を率いていくこともあります。
そのため、教職課程では「人」や「人のこころ」について学び、どのように人をマネジメントしていくか(ヒューマンマネジメント)について学んでいきます。
この際に身に付くスキルがそのままビジネスやその他の活動に役に立つのです。
今後どんな活動をするにしても、このヒューマンマネジメントのスキルは活きてきます。
このヒューマンマネジメントについてはそもそも学ぶ機会があまりありませんし、社会人になってからだと時間的にも金銭的にも学ぶことのハードルが上がります。
なので、学生の間(若いうち)に無料で学べることはとても有難いことです。
(※ 国立大学だから教職課程分の追加の授業料がなかったのかもしれません)
教職課程を取る際の注意点
これは簡単なことでして、「教育に興味が全くない人」は受講をオススメしないということです。
ただ単にヒューマンマネジメントを学ぶため等の理由で教職課程を取る人は、教職課程は想像以上に時間と労力を消費しますので、おそらく途中で授業を受けなくなります。
また教育実習などの際に、実習先や生徒へ迷惑を掛けることになりますので、その意味でも教育に興味のない方にはオススメできません。
ただ、少しでも教育に興味があるのであれば、教職課程は大変ではありますが楽しめると思うので、受講することをオススメします。
特定の分野にのみ興味がある人、たとえばヒューマンマネジメントにのみ興味がある人については、その関連科目だけ取れば良いかと思います。
最後に
実は教職課程を取ることについてのメリットには、上記で挙げたもの以外にも多くのものがあります。
今回は数あるメリットの中でも、より多くの人に当てはまるものを選び、紹介しました。
他のメリットもいくつか簡単に紹介しておきます。
- 人への教え方が上手くなる(方法論を学ぶことや教育実習などで実践を行うため)
- 文章作成能力が向上する(提出するレポートが多いため)
- 教員になるという選択肢を得られる(教育免許を取得できるため)
細かく考えていくと、他にもたくさんのメリットがあります。
また、教職課程を通じて様々な技術を身に付けることができれば、今後様々な場面で役に立てることができます。
その結果、自分の可能性が広がることは間違いありません。
なので、ぜひ教育に興味のある人は自分の専攻とは異なっていても教職課程を取ってみることをオススメします。