みなさんは「ググれカス」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、何でも人に質問して解決しようとする人に対して言う言葉で、優しめのニュアンスで言うなら「Googleで検索すればわかるから自分で検索してみて」ということです。
(念のためお伝えしておくと、「Googleで検索する」ことを「ググる」といいます。)
まあ、実際は「そんなことGoogleで検索すればすぐわかるでしょ?いちいち人に聞くんじゃねーよ。俺の手間を取らせるな!」くらいのかなり強めの意味なのですが…
実はこの「ググれカス」という言葉が登場したのが、とあるサイトによると2006年のことらしいのです。
それから早13年、今や「ググれカス」は完全に市民権を得た状態です。
(この言葉を今初めて知ったという方は、非常に言いにくいのですが、完全に時代に置いて行かれています…)
そんななか、時代は「ググれカス」から「ググってもカス」へと移ってきています。
そして「ググってもカス」な人は、これから増々時代に取り残され、最悪の場合「仕事に就けるかどうか」に関わってきます。
そんな「ググってもカス」についてと「上手なググり方」について今日はお話します。
「ググってもカス」の意味
いきなり結論になるのですが、この「ググってもカス」とは、「Googleで検索しても自分の欲しい情報にたどり着けない状態」のことを指します。
皆さん、Googleで検索して自分の求める情報が見つからなかったことありませんか?
もしかしたら、そもそもGoogleでどのように検索すればいいかわからないという人もいるかもしれません。
まあ、多くの人はレストランの検索などの簡単なことをググるときには困ったことはないかと思いますが、
少し専門的なことや難しいことを調べるとき(例えば「会社の設立の仕方」や「留学するために必要なこと」を調べるとき)に、どうやって調べればいいのかわからない
という状態になる人が結構いるのです。
そして実はこの状態を、「ググってもカス」と言うのです。
ちなみに、かく言う僕も大学3年くらいまでは「ググってもカス」でした。
「ググってもカス」の問題点
では「ググってもカス」でいると何が問題になるのでしょうか?
その答えは「ググってもカス」の人は、ちゃんと「ググれる」人に比べて得られる情報量に圧倒的な差ができてしまうことです。
例えば、みなさんが必ず聞いたことのあるけどやったことのない人も多い「ふるさと納税」。
この「ふるさと納税」のやり方を「自分で調べてできる人」と「調べられないがゆえにできない人」、どっちが得をしますか?
当たり前ですが、前者の「自分で調べてできる人」ですよね。
このように「自分で調べてできる人」は何でも自分で調べてできるので、どんどん得をしていきます。
他の例だと、「給付型奨学金を調べられる」「プログラミングに必要な知識を調べられる」「留学情報を調べられる」などが挙げられますね。
もちろんお金を払えば、得られる情報の差を埋められるでしょう。
例えば、「留学情報」も留学斡旋業者にお願いすれば得られますよね。
でもこれはネットで調べればわかることを、業者に何万円払って教えてもらうことになるわけです。
これはつまり「ググってもカス」の人は、それだけで「ググれる」人よりも金銭的に損をするということになります。
また「知っている友達に詳しいことは聞けばいいじゃん」と思っている人もいるかと思いますが、
ハッキリ言ってその友達はあなたに対して「ググれカス」と思っているはずなので、いつか教えてくれなくなります。
なので自分のことを「ググってもカス」だと思う人は、今すぐその状態を改善しなくてはなりません。
「ググってもカス」の連鎖
「ググってもカス」は親から子へと連鎖します。
みなさん、「両親が本を読む家庭の子供は本をよく読むようになる」というのを聞いたことはありませんか?
これは親がよく図書館や本屋に連れて行ってくれることがきっかけで本を読むようになったり、
家族で本の話をすることが多く、自然と本を読むようになっていくということみたいです。
これってつまり、”ググれる”人の子もまた「ググり方」を親から教えてもらうなどで自然と”ググれる”子になるという言えますよね。
これは自分の周りを見ていて思うことなのですが、自分から情報を取りに行く親の子どもは、やはり親と同じように自分から情報を取りに行きます。
一方で親が情報を取りにいかない場合は、子どもも情報を取りに行こうとしません。
というか子どもは情報の取り方を学ぶ機会がないのです。
Googleで検索することが当たり前になってきたこの時代では、この姿勢により生じる格差が今後大きくなっていくでしょう。
実際に「ググれる」親の子どもが、まだ幼いのに「ググっている」姿を今までに見たことがありますし…
(なかには僕のように友人の影響で「ググれなかった」人が「ググれる」様になることもありますが…これはたまたま「運」が良かっただけですので、誰にでも当てはまるわけではありませんしね…)
では、この連鎖を断ち切るにはどうすればよいのでしょうか?
それは「ググり方」を自ら学ぶしかありません。
上手な検索のやり方
「ググり方」を学ぶにはどうすればよいのでしょうか?
それはコツを抑えたうえで、何度も”トライ&エラー”をするに尽きます。
上手くググることは、そのコツを知ったからといってすぐにできるようにはなりません。
重要なのは、「ググり続け、コツを体で覚える」ことです。
なので、できるようになるまで何度でもGoogleで検索し続けましょう。
とは言っても、そのコツ自体は簡単なものです。
そのコツは、検索に使う「単語」の”組み合わせ”を考えることです。
最近テレビのCMで、Googleさんが「ググり方」を教えてくれていますよね。
そのCMでは、映画「アベンジャーズ」の新作を調べる際には、
と調べればよいと言っています。
しかし、この方法だと少し込み入ったことを調べる際には、自分が必要とする情報にたどり着くことが難しいのです。
では込み入った内容を調べる場合はどうすればよいか。
それは、例えばブログを始めたいなと思ったときであれば、下図のように「ブログ」「初心者」「始め方」というような複数の単語を入れて検索するのです。
そして実は、それらの単語がどのようなものかによって、自分の欲しい情報に出会える確率が大きく変わるのです。
また例を使ってお話しますね。
まず皆さんは、2020年から小学校でプログラミング教育というものが始まることを知っていますでしょうか?
このことを知らない方もまだいるのではないかと思います。
そこで、この制度について調べるために、Googleで検索したとしましょう。
検索のときに使う単語を以下のように「A」と「B」の2パターンで調べたとすると、実は検索結果として見つかる情報が大きく変わります。
<パターンA>
<パターンB>
パターンAの場合は「プログラミング教育がどういうものか」という情報が主に見つかります。
しかし、パターンBの場合は「プログラミングを学べるスクールはどこか」という情報が出てくるのです。
たった「小学校」か「小学生」という単語の違いで、このように大きく検索結果が変わるのです。
さらにここで下図のパターンCのようにパターンBの単語に新しく「教育」という単語を追加したとします。
<パターンC>
すると今度はパターンAの場合と同じような検索結果が出てくるのです。
このように検索に使う単語が少しでも変わると、見つかる情報が大きく変わります。
この点を意識して、自分の欲しい情報を得るために適切な単語をうまく選択を行うことが、上手くググるコツなのです。
そしてこのコツをマスターするためには、何度も”トライ&エラー”をして体で覚える必要があるのです。
まとめ
今回は「ググってもカス」と「上手なググり方」についてお話ししました。
今後、増々大切になる「ググる力」。
これはある種のスキルになります。
このスキルの有無によって、人生のイージーさが変わってくるので、ぜひみなさんも何かしら疑問に思うことがあったらすぐにググることで「ググる力」を鍛えてみてください。