ビジネス会話と日常会話での話し方の違い

ビジネス
結論:ビジネスでは結論が”最初”、日常会話では”最後”

みなさん、会社で上司やマネージャーから「つまりどういうこと?」や「結論を先に教えて!」というようなことを言われたことはありませんか?

そして、「自分の話し方のどこがダメなのだろう?」と悩んだりしている人もいるかもしれません。

実はこれ、ビジネスと日常での会話は求められている「会話のスタイル」が異なることから来ています。

そしてこの違いが生じる理由は「会話の目的」が異なるからです。

その点を意識しているかどうかで、社会人として優秀かどうかが変わってきますので、注意しておきたいところです。

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ビジネスでの会話

ビジネスでの会話に求められること

ビジネスで重要なことはもちろん”お金を稼ぐ”ことですが、そのためには「迅速に決断を下すこと」ことが求められます。

そして多くの場合、「迅速に決断を下す」のは、上司やマネージャになるでしょう。

つまり、彼ら聞き手は「迅速に決断を下すため」に話を聞くのです。

そして、僕たちはこのことを意識して会話をする必要があります。

彼らが会話に求めていることは、基本的に以下の3つです。

  • テーマ(何について話をしているか)
  • 結論(どうなったか)
  • 理由(なぜそうなったか)

たったのこれだけです。

この3つを順番通りに話せばよいです。

場合によっては、彼らには「テーマ」と「結論」のみを伝えれば良いときもあります。

また上記の3つにプラスして「テーマの詳細な内容」や「結論に至るまでの成り行き」等を話す人がいますが、それらについては彼らがその話をしてほしいと言ってきたときに話すようにしましょう。

その理由は?

では、なぜたったこの3つを伝えるだけで良いんでしょうか?

彼らの立場になって考えてみると、その理由が見えてきます。

彼らとっては、

  1. 時間が限られている
  2. 全てを把握する必要はない
  3. 責任は持つ必要がある

のです。

彼らは、多くのプロジェクトを抱えています。

ゆえに忙しいです。

そして、彼らにとって重要なのは、そのプロジェクトを成功させること。

そのプロジェクトがどのような形でまとまったのかという過程(成り行き)や本質ではない詳細部を知る必要性はあまりありません。(ないとは言っていません。)

彼らは、必要最低限のことを可能な限り短い時間で知りたいと思っています。

なので、僕たちは彼らにとって最も重要な「結論」を最初に伝えてあげなくてはいけません。

一方で、彼らはそのプロジェクトの責任を負う必要があります。

ですので、彼らにとってはなぜそのような結論にいたったかの理由(根拠)は知っておくことも求められるので、理由も伝えるようにします。

ただし、人によっては部下やメンバーを信頼し、理由までは聞かないこともあります。

このようにビジネスでは、”聞き手”主体で会話をする必要があります。

ビジネスでは”聞き手”が主体であるため、結論が”最初”に来る。

日常生活での会話

一方で、日常生活での会話はビジネスの時とは異なり、結論が「最後」になることが多いです。

その理由は、日常会話では「相手に期待させること」や「相手の気持ちを盛り上げる」ことが重要視されているからです。そしてこれは「自分の話に耳を傾けてもらいたい」や「話し相手を驚かせたい」という話し手側の気持ちが根底にあります。

この日常会話の特徴は映画やテレビ番組にも言えることでして、映画等も制作者側には「観客を作品に引き付けたい」や「観客に伝えたい思いがある」わけです。

なので、最後にオチ(結論)を持ってくることで、それらを実現しています。

たしかに最初にオチ(結論)が来ていたらつまらないですもんね。

オチ(結論)が最後にあるから、話に引き込まれるわけですし、観客はその話に集中するのです。

そして僕たちも映画などと同じように、聞き手に自分の会話に聞き入ってもらいたくて、結論を最後に持ってきます。

つまり、日常会話では”話し手”主体で会話が行われています。

日常会話では「話し手」が主体であるため、結論が”最後”に来る。

まとめ

ビジネスでの会話では、”聞き手”が主体であるため、聞き手が欲しい情報である「結論」を”先”に伝えると良いです。

一方で日常会話では、”話し手”が主体であるため、聞き手を自分の話に惹きつけるために「結論」を”後”に持ってくることが多いです。

このような会話スタイルの違いを理解して会話が行えると、周りからの評価が大きく変わってくるかと思います。

ただし、ここで注意しておきたいことは、ビジネスにおいても”日常会話”的な会話スタイルが求められることもあるということです。特に経験上、聞き手側と心の距離を縮めるために有効な「自己開示」をする際は、日常会話的な会話スタイルのほうが良かったりすることもあります要するに、使い分けが大切です。

場面に応じて、会話スタイルの「使い分け」をしよう。

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